コムラのコラム
落ちるかどうか気になったタイル水垢。”43年もの”のタイル洗浄して参りました
2021.03.15
今回はかなり水垢で汚れたタイルの薬剤洗浄に関する投稿です。
私がいつもお世話のなっている店舗のオーナー様より、店舗前のタイルの汚れが気になるので、掃除で綺麗になりますかとのご依頼です。
お話をお聞きしますと、建物建てられて43年になるそうです。その間、オーナー様ご自分で掃除したことはありますが、専門業者に依頼して洗浄したことはないそうです。写真から見てわかる通り、かなり水垢がついてタイルが真っ黒な部分もあります。
正直、お話を頂いた時汚れが落ちるか少し心配していた案件です。
弊社では、フッ化系の薬品は使用しないようにしておます。理由としては、フッカ系の薬品はかなり劇薬なので、汚れ落ちは確かに良いのですが、その分リスクも高いです。まず、人体的にもかなり危険で取り扱いに注意が必要であること。対象物を傷める。また、汚れの対象物以外の物を傷める可能性が高い。そして、周りの環境にもあまりよろしくない。
そんな理由で、極力使用しない事にしております。
日頃お世話になっているお方なので、何とか頑張ればなるだろうと、ご依頼を引き受けさせていただきました。
なかなか取れない水垢の汚れ
さて、実際作業に取り掛かりますと、案の定汚れが落ちない。
流石に43年物汚れたタイルは手強い。こうなりますと、薬品の濃度を濃くして洗浄するしかありません。まずは全体的に薬剤をブラシで塗布して手擦りで洗っていきます。その後、ポリッシャーで均一感を出すために洗浄してみました。軽い汚れの部分はかなり落ちましたが、汚れのひどい部分は落とせていません。ここまで汚れがきついと後は、ひたすら薬剤での洗浄と研磨シート(弊社ではスコッチと呼びます。)での擦り作業になります。
今回は、はじめ私とスタッフ2名で作業しておりましたが、汚れの質がかなりきついので、応援呼んで、4名でひたすら擦り続けました。流石に2名では途方に暮れそうでしたので、人界戦術に変更です。こうなりますと、技術的な事より、根性論的な世界になりますよね。心が折れそうになると、馬鹿話で気持ちをもたせながら、地道に作業しました。
その甲斐ありまして、何とか気になる汚れの除去完了!
洗浄後、オーナー様にみて頂きすと、ここまで汚れが落ちるとは思われなかった様で、大変喜んで頂けました。
作業中は、ほぼしゃがみ込んでの作業でしたので、終わる頃には、膝と腰がガクガク状態。。。お客様に喜んで頂けた嬉しさと、汚れが落とせた喜びで、現場を後にすることができました。
この床タイルですが、しっかり乾燥させた後、コーティイグを翌日塗布する予定です。
続きは、次回投稿させていただきます。